注目市場のプロテイン飲料
粉末油脂で課題を解決!
近年、コンビニエンスストアやスーパーなどで見かける機会が急速に増えた「プロテイン」入りの商品。健康志向の高まりなどを背景に、ますます広がりを見せています。そこで今回は、ミヨシ油脂が独自に行ったアンケートから、消費者の真のニーズを分析します。既存の商品が抱えている課題を解決し、新たなビジネスチャンスをつかむために。ぜひお役立てください。
近年、健康志向の高まりでバランスの取れた食事や適切な栄養摂取に関心が集まっています。中でもプロテインは市場規模が急拡大し、一時的なブームにとどまらず、進化を続けている状況です。
■ 多様化が進むプロテイン市場
その要因としてまず挙げられるのが「カテゴリーの多様化」です。一昔前までプロテインといえば、本格的なトレーニングを行う一部の限られた人たちが摂取するものというイメージがあり、商品は主に粉末タイプでした。
しかし最近では、身近なコンビニエンスストアやスーパーで「プロテイン」や「タンパク質」入りをうたった商品を数多く見かけるようになりました。飲料やヨーグルト、スナックやスープなど、そのカテゴリーも拡大しています。
■ 日本人のタンパク質不足が問題に
また、その背景には「日本人のタンパク質摂取量が減少傾向にある」という情報が広く知られるようになったことも挙げられます。これは厚生労働省の「国民健康・栄養調査」で明らかになったもので、1970〜90年代は一人あたり一日80g前後だったタンパク質摂取量が、2000年代に入り減少に転じ、2017年は69.4gと、食料事情が悪かった戦後とほぼ同じ値になっています。
■ 消費者調査から見えるタンパク質摂取の実際
こうした背景から、タンパク質摂取の重要性が広く認知されるようになり、プロテイン市場が急速に拡大しているといえます。ミヨシ油脂が実施したアンケートでも、数ある栄養素の中でタンパク質を「意識的にとっている」あるいは「今後、意識的にとりたい」と答えた人が最も多い結果となりました。
タンパク質を意識的にとっている人は主に何で摂取しているのか。ミヨシ油脂が実施したアンケートの結果、「飲料」と答えた人が最も多い結果となりました。
※ゼリー飲料を除く
では、これまで飲料でタンパク質を摂取していない、新たな層を取り込むにはどうすればよいのでしょうか。
「タンパク質摂取を目的として飲料を利用しない理由は何ですか」という質問では、「普段の食事で摂取すれば十分」という回答のほか、「粉を溶かして飲むのが面倒」「味に飽きそう」「粉っぽそう」「おいしくない」といった意見が多く見られました。やはりプロテイン=粉末というイメージは根強く、粉末タイプ特有の課題が見られるほか、さらにおいしさに課題を感じている人が多いようです。
実は今回のアンケート結果から、飲料でタンパク質を摂取しているユーザーも課題を感じていることがわかっています。下記の図は「プロテイン飲料(粉末タイプ)に求めること」と「プロテイン飲料(粉末タイプ)に求めることに対する満足度」の結果をまとめたものです。
ここでは粉末タイプの結果のみを掲載しましたが、液体タイプやタンパク質摂取可能量を訴求した嗜好飲料にも共通していた課題が「おいしさ」です。プロテイン飲料は、幅広い年代が幅広い目的で摂取しており、ターゲットを絞ってニーズに合った商品を開発することで、新たなユーザーを獲得できる可能性があります。しかし、その前にまずはおいしさの課題を解決し、「おいしくない」「味に飽きそう」といった、すでにあるマイナスのイメージを払拭する必要があるといえます。
なお、粉末タイプは水や牛乳などに溶かす必要がありますが、現状の製品では「溶けにくさ」に不満を感じているユーザーもある程度いることがアンケートの結果からわかりました。これらのユーザーは摂取頻度が高く、食事の際や運動の前・中・後に摂取している傾向にあることもわかっています。
前出の「タンパク質摂取を目的として飲料を利用しない理由は何ですか」という質問でも、「粉を溶かして飲むのが面倒」「粉っぽそう」という、粉末タイプの溶けにくさについてネガティブな声は多く、「溶けにくさ」の課題を解決できれば、既存ユーザーも新規ユーザーも獲得できる大きなチャンスといえます。
〇調査概要
■ 本調査対象:タンパク質を意識的に飲料でとっている消費者
■ 調査方法:インターネット調査
■ 調査期間:2023/5/11~5/15
■ 有効回答数:【本調査】1400(性年代均等割り付け)/【スクリーニング】9800(性年代均等割り付け)
粉末油脂なら「おいしさ」「溶けにくさ」の課題を解決できる!
調査データから見えてきた、「おいしさ」「溶けにくさ」の課題。粉末油脂なら、どちらの課題も解決できます。
粉末油脂は消泡効果がある※ため(参考:粉末油脂の基礎知識「粉末油脂は消泡効果がある?」)、粉末タイプのプロテイン飲料を振る際に出る泡を抑制できます。また、プロテイン臭を抑制し、満足感のある飲みやすい風味となめらかな飲み口を実現できます。
※一部製品を除く
実際にその効果を確認するため、粉末油脂(マジックファット200)を使用して検証した結果は下の写真の通り。泡立ち試験では、粉末油脂無添加に比べて泡立ちが抑えられていることがわかります。
さらに官能評価を行ったところ、マジックファット200を使用したプロテイン飲料は、粉末油脂無添加のものに比べてプロテイン臭が減り、なめらかさと満足感が増し、飲みやすい風味となりました。粉っぽさも抑えられ、溶けやすくなっているといえます。
● 試験で使用した粉末油脂
マジックファット200
ミヨシ油脂の「マジックファット200」は、パーム油を原料とした、風味にクセがない粉末油脂です。
● ほかにもある!プロテイン飲料に使用できる粉末油脂
今回は、「マジックファット200」の使用例をご紹介しましたが、プロテイン飲料に使用できる粉末油脂はほかにもあります。
・乳アレルギー物質を含む原材料を配合しない粉末油脂
エレメント215
ミヨシ油脂の「エレメント215」は、乳アレルギー物質を含む原材料を配合せず、消泡効果はもちろん、乳化安定性や水への溶解性に優れた粉末油脂です。飲料に使用することにより、なめらかな喉ごしの良さを実現できます。ぜひご検討ください。
・風味に特徴のある粉末油脂
風味に特徴のある粉末油脂を使用すれば、味に変化も持たせられます。
参考:粉末油脂の基礎知識「粉末油脂によって風味は変わる?」
粉末油脂製品の一覧はこちら
(カタログのダウンロード、無料サンプル請求ができます)
粉末油脂製品の総合案内
(カタログをダウンロードできます)
粉末油脂に関するQ&A一覧
粉末油脂について詳しく知りたい方はご相談ください
お客様の課題に合わせた粉末油脂をご提案いたします