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止まらないカカオ豆高騰!対策をしながら、消費者の「欲しい」を叶えるポイントとは?

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定番で人気の高いお菓子の一つである「チョコレート」。各社から多くの商品が発売されていますが、カカオ豆産地の主要国では生産における問題が重なり、2024年には原料であるカカオ豆の先物取引価格が最高値を更新し国際的な注目を集めました。今後も年単位で原料価格高騰が続くと考えられており、世界的な問題ともいえる状況です。
今回は、消費者が求める「チョコレート菓子」の特長を明らかにしながら、価格が上がっても満足感のある製品作りとコスト対策の両方を叶えるためのご提案をご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください!

世界中で愛されるチョコレート。日本でも人気の高い国民的お菓子のひとつです。しかし近年、ガーナ等の西アフリカをはじめとするカカオ生産国では異常気象による記録的な不作に見舞われています。このような栽培における問題に加えて取引における構造的な問題など複合的な要因が絡み合い、原料であるカカオ豆は近年急激な価格上昇が起こっています。2024年4月にはロンドン先物取引価格で最高値を更新し、「ビーンショック」というワードとともに、「遠くない未来に、チョコレートが気軽に食べられなくなるのでは」と、国際的に多くの注目を集めました。

このように厳しい状況が続くチョコレート市場では、今後しばらくは十分な生産ができない状況が続くことが予想されます。企業には、コストを抑えながらも、消費者の満足度を高める製品作りがより一層求められていくでしょう。消費者は、チョコレート菓子に対してどのような特長があると魅力的だと感じるのでしょうか。

日本では、性別・年代にかかわらずチョコレートのお菓子が人気!

ミヨシ油脂では、2023年11月に「焼き菓子」に関する意識調査を実施しました。本調査で、一般のアンケートモニター1,400名(10代~70代男女、性年代均等割付)へ「好きな焼き菓子のフレーバー(味)」を複数回答で聴取したところ、最も多く選ばれたフレーバー(味)が「チョコレート・ココア」でした。
以下は性年代別で「好きな焼き菓子のフレーバー(味)」のトップ3をランキング化した表です。

ミヨシ油脂実施「洋焼き菓子に関する調査」好きな焼き菓子のフレーバー(味)

ミヨシ油脂実施「洋焼き菓子に関する調査」より
●調査期間:2024年1月 ●有効回答数:1,400s ●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:15歳~79歳 普段3か月に1回以上洋焼き菓子を買う人 ※関係業種除外

多くの性年代で「チョコレート・ココア」がトップとなっており、その人気ぶりがうかがえます。

また、2024年5月~6月に「お菓子に関する調査(チョコレート菓子)」を実施したところ、「普段自身食べるために買うお菓子」として「チョコレート菓子*」を選んだ人は53.24%と半数以上に及んでいます。

※チョコがけクッキー、ブラウニー、チョコアーモンドなど。以下「チョコレート菓子」という

ミヨシ油脂実施「チョコレート菓子に関する調査」普段自身食べるために買うお菓子

ミヨシ油脂実施「チョコレート菓子に関する調査」スクリーニング設問より
●調査期間:2024年5-6月 ●有効回答数:4,322s ※関係業種を除外した数
●調査手法:インターネット調査 ●対象者条件:15歳~64歳男女
※聴取した選択肢の一部を抜粋

 このように、やはり「チョコレート菓子」は日本人の生活に密接に関係したお菓子であると言えそうです。

同アンケートによると、普段「チョコレート菓子」を食べる人は、「普段のおやつ・間食として」や「なんとなく甘いものが食べたいとき」など、特定の用途ではないシーンで「チョコレート菓子」を食べたくなることが多いようです。ただし、単なる「小腹満たしのためのおやつ」ではなく、疲れやストレスに対するセルフケアのような目的や、ご褒美としても選ばれている様子も見られました。特に10~20代では、「ストレスを感じたとき」や「自分をいたわりたい・甘やかしたいとき」、「日常的なご褒美が欲しいとき」といったシーンが他の年代と比べても高く出ています。

ミヨシ油脂実施「チョコレート菓子に関する調査」チョコレート菓子を食べたいと思うシーン

ミヨシ油脂実施「チョコレート菓子に関する調査」本調査より
●調査期間:2024年5-6月 ●有効回答数:4,322s ※関係業種を除外した数 ●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:15歳~64歳の男女
チョコレート菓子を月に1日以上買う人/チョコレート菓子を「スーパー」「ドラッグストア」「コンビニ」のいずれかで買う人
※聴取した選択肢の一部を抜粋

「チョコレート菓子」に関するアンケートデータダウンロードはこちら

消費者がいま求めているチョコレート菓子の特長は?シーン別に解説!

消費者は、どのような味わいのチョコレート菓子を好んでいるのでしょうか。

食品の口コミ分析ツールで「チョコレート」の「味」に関連するワードを抽出したところ、「濃厚」「濃い」「コク」といったワードは評価点が高く、前年に対し口コミへの出現率も上がっており、消費者も注目しているポイントと言えそうです。また、「ほろ苦い」「まろやか」といったワードも評価が高く、かつ前年から注目度が上がっているようです。

「チョコレート」の「味」に関連する口コミ

消費者へのアンケートでは、シーンごとに魅力的に感じる特長についても聴取しました。

ミヨシ油脂実施「チョコレート菓子に関する調査」シーン別の魅力的に感じるチョコレート菓子の特長

ミヨシ油脂実施「チョコレート菓子に関する調査」本調査より
●調査期間:2024年5-6月 ●有効回答数:4,322s ※関係業種を除外した数 ●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:15歳~64歳の男女
チョコレート菓子を月に1日以上買う人/チョコレート菓子を「スーパー」「ドラッグストア」「コンビニ」のいずれかで買う人
※聴取した選択肢の一部を抜粋

シーンごとにトップ3を見ると、普段のおやつ・間食として食べるチョコレート菓子に対しては、「濃厚な味わいがしそう」「コーヒーに合いそう」「なめらかな食感でありそう」といった点が特に魅力と感じる人が多いようです。ご褒美としては、日常的なご褒美、特別なご褒美ともに「濃厚な味わいがしそう」「なめらかな食感でありそう」「贅沢な気持ちになれそう」といったことが特に魅力に感じられやすい様子が見られます。また、それぞれのシーンで魅力と感じられるかどうかの強弱が見られ、シーンに合った製品作りが求められているようです。

合わせる飲料としては「紅茶」よりも「コーヒー」に合うものに魅力を感じる人が多く、特に普段のおやつや間食として食べるチョコレート菓子は、「コーヒー」との相性が良いと魅力と感じる人が半数近くに上ることがわかりました。味わいの面でも、チョコレート菓子単品のおいしさだけでなく、合わせる食材や飲料との相性も、製品の魅力に関わってきそうです。

「チョコレート菓子」に関するアンケートデータダウンロードはこちら

コストを抑えつつ、満足感のある製品開発のためにできることとは

さて、本記事では消費者が求める「チョコレート菓子」の特長について見てきましたが、シーン別に強弱があるものの、味わいの面では「濃厚」や「コク」「コーヒーとの相性」などの要素が製品作りのキーワードとなりそうなことがわかりました。しかし昨今の原料高の中ではチョコレートやココアを贅沢に使った製品作りは難易度が高く、一方、原料高への対抗策としてチョコレートやココアの使用量を抑えると満足感が下がってしまう……と悩ましい思いをしている方もいるのではないでしょうか。このようなお悩みをお持ちの方に試していただきたいのが、ミヨシ油脂の「デフィ」です。
「デフィ」は、少量添加で風味の底上げやおいしさアップに寄与する、焙煎風味のマーガリンです。
ミヨシ油脂の「デフィ」を添加すると、コクや甘みを付与し、嗜好性をアップするためココアパウダー等の配合量を減らしても満足感のあるチョコレート・ココアフレーバーのお菓子になります。

「デフィ」添加による効果については、本サイトの「Q&A:カカオ豆の価格高騰 有効な対策は?」で解説しています。ご覧いただきご興味を持たれた方は、ぜひサンプルをお試しください。

まずはお試しください!

デフィ

デフィ

パンや菓子の風味を底上げする焙煎風味のマーガリン

【仕様】荷姿:10kg 段ボール箱
保存⽅法:要冷蔵(10℃以下)
賞味期間:製造後180⽇(未開封)


※本記事に掲載しているアンケートデータの詳細は、下記ボタンからダウンロードが可能です。
ダウンロード資料では、「チョコレート菓子」を食べたくなるシーンや魅力的に感じる特長などの年代別データがご覧いただけます。ダウンロードしてご活用ください

「チョコレート菓子」に関するアンケートデータダウンロードはこちら

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