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ミヨシトレンド研究所 アクティブシニアが本当に食べたいのはどんなパン?

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ミヨシトレンド研究所は“アクティブシニア層”のパンの購買・喫食実態を明らかにするため、独自に調査を実施しました。今後、増加が見込まれるアクティブシニア層に向けた商品を考えているベーカリーの方に、参考にしていただけると幸いです。

なぜアクティブシニアなのか

まず、一般的な定年退職をする年齢を65歳、健康状態で生活することが期待される年齢=健康寿命が令和元年時点で男性が72.68歳、女性が75.38歳であることを参考(出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」)にし、65~79歳をアクティブシニアと定義づけました。

この世代は、多くの人が自立的に暮らし、仕事や趣味などを精力的に楽しみ、消費行動も活発であると言われています。少子高齢化が進み、迫りくる超高齢社会において、アクティブシニア層は重要な位置づけとなる世代。この層をターゲットにした商品開発やマーケティングも年々活発になっています。

そこで今回はミヨシトレンド研究所が、アクティブシニア会員が過半数を占めるゆこゆこホールディングス株式会社と独自に調査を実施。アクティブシニアのパンに関する嗜好や、好まれるパンとはどのようなものなのか実態を明らかにします。

■ 調査の概要
調査実施期間 : 2022年9月23日 ~ 2022年9月27日
調査目的 : アクティブシニアのパンの購買・喫食実態を明らかにする。
調査方法 : ゆこゆこホールディングス株式会社の会員を対象にしたWebアンケート調査
調査対象者 : 全国に居住する65~79歳の男女
回収サンプル数 : 525サンプル(男性300、女性225)

※本調査は、ミヨシ油脂がアクティブシニア向けのパンの検討をするにあたり、よく食べられている食パンを調査対象から除いております。

調査結果報告

Q1:普段パンをどこで買う?
→ アクティブシニアはパンをスーパーで買っている!

「普段、パン(食パン以外の菓子パン、調理パン)を主にどこで買いますか(単一回答)」という質問では、「スーパーマーケット」と「スーパーの中のインストアベーカリー」という回答を合わせると71%になり、アクティブシニアの購入チャンネルはスーパーマーケットが圧倒的な多さでした。一方で、「コンビニエンスストア」は5%と意外にも少なく、「個人パン店」は19.6%と、「スーパーマーケット」に次ぐ多さでした。

Q2:パンをどれくらいの頻度で買う?
→アクティブシニアの4割以上が週2回以上パンを買っている!

「 Q1で回答した購入場所で、パン(食パン以外)をどれくらいの頻度で買いますか(単一回答)」という質問では、「週2~4回」が44.6%、「週1回」が39%となりました。この質問はQ1で回答した、主なパンの購入場所での購入頻度を聞いているため、この場所以外でも購入している方は、もっと多い頻度でパンを購入していると言えます。

Q3:買ったパンはいつ食べている?
→アクティブシニアの約半数が朝にパンを食べている!

「Q1で回答した購入場所で、買ったパン(食パン以外)を主にいつ食べていますか(単一回答)」という質問では、「朝食」が最も多く47.2%となりました。他の質問への回答と併せて集計したところ、特に「ロールパン」や「ハード系のパン」を朝食としていることが分かりました。ハード系のパンは男女ともに食べられ、特に70代の方が多く食べられています。

なお、「間食」は23.8% (朝食と昼食の間の間食4.6%+昼食と夕食の間の間食19.2%)と「昼食」の19.2%と同程度となりました。他の回答と併せて集計したところ、特にミニあんぱんといった「小さなサイズの菓子パン」などは、主に間食として食べられていることが分かりました。

Q4:普段買うパン、“もっとこうだと良いのに!”と思うことは?
→意外にも!?味や食感よりボリュームアップの要望が多い!

「普段、よく購入しているパンにおいて、“もっとこうだと良いのに”と思うことがありますか(単一回答)」も聞きました。その結果、約2割の方が「ある」と回答し、何かしらの改善を望んでいました。上記の質問で「ある」と回答した方に、改善してほしい点を伺ったところ(自由記述回答)、最も多かったのが「価格」でした。また、次に多かったのが「内容」であり、「複数個入りの袋パンを、違う味も楽しめるようにバラエティーセットにしてほしい」といった意見がありました。

さらに、具材の量やサイズを大きくしてほしいという「ボリュームアップ」の要望が多くありました。ミヨシトレンド研究所では「シニアは食が細くなるからサイズを小さくしてほしいと思っているのでは」と予想していましたが、アクティブシニアは健康で食欲も旺盛な方が多いようです。

Q5:普段買わないパンはどんなパン?
→健康を意識!?調理パンや菓子パンは敬遠されがち

「普段買わないパンはありますか(単一回答)」という質問では、全体の4割弱が普段買わないパンが「ある」と答えました。上記の質問で買わないパンがあると答えた方に、そのパンの種類を伺ったところ(自由記述回答)、「調理パン」「菓子パン」が多くあがりました。

買わない理由も合わせて聞いたところ、「カロリーが高いから」「味が濃いから」が多い結果に。近年は健康志向が高まっていますが、パン選びにも影響しているようです。なお、ミヨシトレンド研究所では「かたいから」という意見が多いのでは、と予想していたのですが、そこまで多くはありませんでした。

Q6:販売されたら買ってみたいパンは?
→アクティブシニアも実はガッツリ系パンに興味あり!

「現在店頭で販売されていないが、販売されたら買ってみたいと思うパンは」という質問では、パスタやコロッケがサンドされている「調理パン」が1位となりました。Q5で買わないパンの理由として「カロリーが高いから」「味が濃いから」が挙げられていましたが、その一方でガッツリ系のパンを食べたいというニーズも一定数あることがうかがえます。

次いで、いちじくや干し柿などが使用されている「フルーツ系」、フランスパンやカンパーニュなどの「ハード系」と続きました。またこの回答からもかみごたえのあるかためのパンを好むアクティブシニアは決して少なくないことが分かります。

調査報告のまとめ

実に4割以上ものアクティブシニアが週に2回以上パンを購入しており、パンを日常的によく食べていることがわかりました。購入したパンは主に朝食として食べられていますが、ミニあんぱんなどの小さなサイズの菓子パンは間食としても食べられています。

パンの種類については、健康志向からカロリーが高いパンや味が濃いパンは避けられる傾向にあるものの、ボリュームアップやサイズアップについてのニーズは高く、予想に反してガッツリ系やフルーツ系、ハード系を食べたいという声も多く上がりました。

今回のオススメレシピはこちら!

以上の結果を踏まえて、ミヨシトレンド研究所では新たにパンのレシピを開発しました。いずれも新しいチャレンジに積極的なアクティブシニアにピッタリ。ダウンロードは無料!そのままでも、アレンジしてもOK!会社やお店でお気軽にご活用ください。

まずはアクティブシニアが求める「ドライフルーツ」がたっぷり使用されており、かみごたえのある「ハード系」のパンを紹介します。

赤ワインとフルーツのトライアングル

赤ワインを使った風味豊かな生地に、ドライフルーツ、ナッツ、ホワイトチョコをたっぷり練り込んだパン。イチジクのプチプチ感、ナッツの歯ごたえ、チョコのごろっと感を楽しめます。

ソフト化機能のある「サクセフレッシュS/サクセフレッシュ」を使用することで、見た目はハード系ながら、パサつきを抑えてしっとり食べられるのもポイントです。

こちらは包むあんの量をたっぷり増やしたあんぱんです。ミニサイズで、アクティブシニアがパンをよく食べる間食のタイミングにぴったりのパンです。

冷やしておいしい!ミニあんぱん

冷やしてでも、凍らせてでもおいしいミニあんぱん。一般的なあんぱんの生地とあんの比率とは差別化し、あんの量を増やしているため、断面のインパクトがあり食べごたえもたっぷり。
クラージュを配合することで、冷蔵・チルド下で、パサつきやすいパンでもソフトさを持続。つぶれにくいパンに仕上がります。

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