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エポフロックを用いた処理テスト方法

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重金属処理計画においてエポフロックを検討する場合は、まず、実排水を用いて処理テストをしてください。処理テストにはビーカーと撹拌機と攪拌子があればお客様の元で実験することができ、エポフロックによる効果を簡単に確認することができます。

基本的な処理フローは処理工程①~⑥の通りです。
助剤の種類や添加量などの条件は、設備に基づき設定してください。

試験方法

①エポフロック添加量設定

エポフロックの添加量を設定いたします。

※添加量を誤ると効果を発揮しない可能性がありますので注意してください。

②エポフロック添加

急速攪拌(約10分~20分)を行います。

約5分~10分で大きなフロックが生成します。

③助剤添加

助剤を添加させ急速攪拌(約10分~20分)を行います。

※エポフロックと助剤との比率は通常、1:3~1:10です。

※助剤:塩化第二鉄液の他、ポリ鉄や硫酸バンド、PACなど

④pH調整

処理pH(5~9)に調整します。

⑤高分子凝集剤添加

高分子凝集剤を添加させ緩速攪拌(約1分~5分)を行い、静置します。

⑥静置

緩速攪拌後、静置し、ビーカー底部にたまったスラッジと処理水を分けます。

添加量決定テスト

実排水を用いてエポフロックの最適添加量を決定します。
1.エポフロックの添加量を設定します。(例:10、20、30mg/Lなど)
2.上記の試験方法でビーカーテストを行います。
3.処理工程⑥静置の上澄液(ろ過後でも可)の重金属イオン濃度を測定します。
4.添加量と重金属イオン濃度との関係をグラフに表します。

5.処理目標値以下になる添加量が必要添加量となります。
(処理目標値に達しないときは、エポフロックの添加量を増やしてください。)

ポイント

  • 設定するエポフロックの添加量は、排水中の重金属イオン濃度の高低によって変動します。
  • このテストでは「助剤」として塩化第二鉄液を使用していますが、ポリ鉄や硫酸バンド、PACでも構いません。また、添加量は30、50、200mg/Lなどエポフロック添加量の3倍から10倍など段階的にご検討ください。
  • エポフロックの最適処理pHは、7、8ですが他にも酸性領域であるpH5やアルカリ性領域である9、10などでより良い効果を示す場合がございますのでご検討ください。
  • 原水のpHが4未満の場合は、エポフロックの添加前にpH調整を行い、4以上としてください。


添加量が決まらない、処理方法が分からないなどお困りでしたら、お気軽にお問い合わせください。

「エポフロック」使用上の注意

  • 強いアルカリ性なので取扱時、目や皮膚への接触を避けるためにもゴム手袋、保護メガネなど保護具を使用してください。
  • 皮膚に付着した場合、大量の水とせっけんでぬるぬる感がなくなるまで、十分に洗浄してください。
  • 目に入った場合、清浄な流水で15分以上、目のすみずみまで十分に洗浄してください。コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外していただき、その後も洗浄を続けてください。
  • 作業場の換気を十分に行って使用してください。
  • 金属容器に付着した場合、変質させる恐れがありますので、直ちに水洗いしてください。
  • 金属との反応性が強いため、使用する際には、ガラス容器またはプラスチック容器をご使用ください。
  • ご使用に際して、正しく安全にお使いいただくために、安全データシート(SDS)等をご確認ください。

製品一覧

お問い合わせ・ご相談

当サイトに掲載の記事・製品に関するご質問に限らず対象金属がエポフロックに対応可能かどうかなど、お気軽にお問い合わせください。

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