- 概要
- エポフロック シリーズは、排水中の重金属イオンを効率的に除去する液体キレート剤です。
クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)など複数の金属に対応し、薬剤使用量および発生汚泥(スラッジ)量の低減を通じて、排水処理のトータルコスト削減に寄与します。
特徴
1.13種類の重金属の処理に対応
クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ヒ素(As)、セレン(Se)、銀(Ag)、カドミウム(Cd)、⽔銀(Hg)、鉛(Pb)など、幅広い重⾦属に対応します。複数の金属イオンが含まれる排水でも、同時に処理が可能です。

2.排水処理のトータルコストを削減
従来の凝集沈殿法では、重金属イオンと直接反応しないため、多量の助剤(塩化第2鉄やPACなど)が必要です(下図右)。一方、エポフロックは少ない添加量でフロック(不溶性凝集物)を生成できるため、助剤の使用量を削減できます。さらに、発生する汚泥の量も少なく(下図左)、廃棄コストを含めた排水処理のトータルコストの削減に寄与します。

3.既存設備のまま導入でき、現場運用を大きく変えずに適用可能
タンクとポンプのみで導入でき、既存設備への組み込みが容易です。現場オペレーションを大きく変更することなく導入できます。また、ほかの処理剤との併用にも対応します。
4.重金属の溶出を抑え、汚泥処理のリスクを低減
エポフロックで生成した汚泥は、pH変動による重金属の再溶出が起こりにくく、安定した状態で処理できます。
使用方法
排水中の重金属を効率的に除去するため、以下の手順で使用します。
【添加量設定】
エポフロックの一般的な添加量は10~50 mg/Lです。
ただし、重金属濃度や排水組成により最適条件は異なるため、事前に処理テストを行い、添加量を決定してください。
【処理手順】
1.エポフロックの添加(重金属捕集)
原水のpHを調整後、最適濃度のエポフロックを添加します。重金属とキレート反応し、凝集の核となるフロックを生成します。最適pHは5~9です。
排水中の重金属濃度は、日々の製造量に応じて変動します。安定した重金属処理のため、想定される最大濃度に合わせ、添加量に余裕をもたせた設定を推奨します。
2.無機凝集剤の添加(フロック成長)
塩化第2鉄やPACなどの無機凝集剤を添加し、エポフロックで形成した重金属フロックを大きく成長させます。エポフロック自体の凝集力が高いため、無機凝集剤の添加量を抑えられます。
これにより、余剰なエポフロックの処理効果も高まります。
3.高分子凝集剤の添加(沈降性向上)
高分子凝集剤を添加し、さらにフロックを沈みやすくします。

製品仕様

フロックを生成する一連の流れ
エポフロックが重金属イオンと反応してフロックを生成する一連の流れを、映像でご確認いただけます。
【使用上の注意】
エポフロックは有機系薬剤のため、未処理のまま河川へ放流すると化学的酸素要求量(COD)上昇の要因となる可能性があります。
必ず、適切な除去処理を行い、流出防止を徹底してください。
処理条件の検討や処理テストにお困りの場合は、適切なご提案をさせていただきますのでお問い合わせください。
