紫外線吸収剤

MYUA シリーズ

製品のキーワード
接着/溶解/乳化/分散/接着/コーティング

概要

MYUA シリーズは、380〜400nmの長波長紫外線や、400〜420nmの短波長可視光線を効率良く吸収する紫外線吸収剤です。少ない添加量でも特定の波長を効果的に遮断し、樹脂部材の黄変を防ぎます。お客さまのニーズに合わせた開発・ご提案をいたします。

紫外線吸収剤とは

紫外線吸収剤とは、紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変換する添加剤です。人や樹脂を有害な紫外線から守るだけでなく、光学フィルムの性能を向上させることもできます。

ミヨシ油脂の紫外線吸収剤の強み

MYUA シリーズすべてに共通する特長を3つご紹介します。

その1:シャープなカットによる「黄色抑制」が可能

従来の紫外線吸収剤で380~400nmまでの長波長紫外線をカットする場合、目的の波長以外の可視光領域の光もカットしてしまうため、黄色く着色してしまいます。そのため、紫外線吸収剤には目的の波長の紫外線だけを効率的にカットする性質が求められます。
ミヨシ油脂の紫外線吸収剤は、長波長紫外線領域だけをシャープにカットします。これにより、可視光領域のカットが少なく、従来よりも着色を抑制できます。

紫外線吸収剤の透過率を表した図

従来品に⽐べ当社品は⽴ち上がりが良く、400~420nmの透過率が⾼いため、⻩⾊の着⾊を抑制します。

その2:カット領域を自由にコントロール可能

380nm、390nm、400nm、410nm、420nmの長波長紫外線および短波長可視光について、狙った波長だけを効率良くカットします。

濃度の異なる紫外線吸収剤の透過率のグラフ

添加量を変化させることで、⾃在に透過率0%までカットできます。

その3:光の吸収能力が高く「添加量の削減」や「薄膜への応用」が可能

ミヨシ油脂の紫外線吸収剤は、従来の製品と比較して光の吸収能力が高いため、添加量を低減できます。これにより、コーティングや光学フィルムなどの薄い膜にも使用できます。

ランベルト・ベールの法則とミヨシ油脂の紫外線吸収剤の特徴

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応用機能

「ミヨシ油脂の紫外線吸収剤の強み」に加え、製品ごとに異なる応用的な機能をご紹介します。

ミヨシ油脂の紫外線吸収剤の特徴

機能1:高溶解性

溶剤、モノマー、樹脂に対する溶解性に優れており、高濃度でも均一に溶解できます。これにより、材料が均等に分散し、結晶化が抑えられるため、透明性の高いフィルムや成形体を作成することが可能です。

透明な液体と透明性の高いフィルムの画像

機能2:高耐熱性

紫外線吸収剤として、300~400℃の耐熱性を持ち、成形加工時の高温環境でも劣化せず、樹脂製品として使用される際にも長期間にわたり安定した性能を発揮します。

フィルム製造のイメージ画像

機能3:低揮発性

従来の紫外線吸収剤に比べて揮発性が低いため、成形加工時に添加剤が気化して装置や金型に付着するのを防ぎ、汚染を抑えられます。

機能4:反応性

ラジカル重合系や重縮合系の重合性基を含有しているため、化学反応によって紫外線吸収性官能基を高分子鎖に組み込むことが可能です。その結果、得られた高分子型紫外線吸収剤は、樹脂表面から揮散や溶出せず、ブリードアウトを抑制します。
これにより、製品の外観や性能が長期間にわたり維持され、メンテナンスの負担も軽減できます。また、モノマーの種類を変えることで、水溶性を付与することも可能で、加工性や安全性も高められます。

紫外線吸収剤のブリードアウト抑制イメージ図

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活用分野

【光学分野】
光学フィルム、光学透明粘着剤(OCA)、コーティング剤、光学レンズ、封止剤
【電子材料分野】
半導体
【ヘルスケア分野】
メガネレンズ、コンタクトレンズ
【モビリティ分野】
塗料、合わせガラス、ウィンドウガラス
【そのほか】
包装材料、香粧品、建材など

デバイス画像
車の画像
メガネの画像

乳化や高分子化の技術を用いて、当社の紫外線吸収剤を水溶性、油溶性、乳化系に応用も可能です。
最適な剤形をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。

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