活用事例、紙パルプ

罫線(けいせん)割れ防止剤の使用方法 塗工方法と導入時のポイントを解説

罫線(けいせん)割れ防止剤の使用方法 塗工方法と導入時のポイントを解説
罫線割れ防止剤「ペレミン CR-608」を、段ボールへの印刷や製函に使用されるFFG(フレキソフォルダーグルア)の印刷ユニットを使って塗工する方法を解説します。
塗工位置や使用条件、適用できる原紙など、導入前に確認したいポイントをまとめました。

FFGでの塗工方法

罫線割れ防止剤の塗工位置

CR-608は、ライナー表面に塗工して使用する罫線割れ防止剤です。ライナー全面への塗工を基本としますが、罫線加工予定部への部分塗工でも、罫線割れ防止効果が期待できます。
保湿成分、高分子成分、サイズ成分がライナーの柔軟性維持と表面保護に作用し、罫線の折り加工時の罫線割れを抑制します。

罫線割れ防止剤CR-608の塗工位置
メカニズムを知りたい方はこちら

FFGを活用した塗工工程

CR-608は、FFGの印刷ユニットを活用して塗工できます。既存のFFGを利用できるため、大きな設備変更を伴わずに導入を検討できます。
FFGの印刷ユニットを使用する場合は、インキの代わりに濃度調整したCR-608を供給し、罫線加工予定部など必要な箇所へ塗工します。

塗工工程例

1. CR-608を所定の濃度に希釈します。
2. 濃度調整したCR-608をFFGの印刷ユニットに供給します。
3. 印刷ユニットを使って、ライナーの罫線加工予定部へ塗工します。
4. 塗工後、罫線加工を行います。

罫線割れ防止剤のFFG印刷ユニットでの薬剤導入イメージ

導入時の確認ポイント

希釈条件

CR-608は、製品1に対して水1~1.5を加え、製品濃度が40~50%になるように希釈して使用します。使用前には十分に撹拌してください。
薬液濃度の目安は、ザーンカップNo.4で約11秒です。

推奨塗布量

推奨塗布量は0.2〜0.5 g/㎡です。
実機では、薬液濃度や塗工量を確認しながら、使用する設備や原紙に合わせて条件を調整してください。

洗浄方法

CR-608は水溶性のため、使用後の設備や配管は水洗してください。粘度がやや高いため、設備内に薬剤が残らないよう、十分な洗浄時間を確保してください。

適用できる原紙と注意点

CR-608は、主に茶ライナーを使用した段ボールの罫線割れ対策を想定しています。
一方、撥水加工紙や撥水段ボールは薬剤が浸透しにくいため、十分な効果が得られない場合があります。希釈条件の見直しや浸透剤の併用を検討する場合は、事前にご相談ください。
白ライナーへの適用については、現在も評価を進めており、実績は限定的です。
また、CR-608の効果は、原紙の種類や坪量、設備条件、保管環境などによって異なります。すべての条件で効果を保証するものではないため、導入前の評価試験をおすすめします。

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よくある質問

必ずしも原紙設計を変更する必要はありません。バージンパルプ比率の増加などの対策と比較して、FFG塗工であれば既存の原紙設計を維持したまま改善を検討できる場合があります。

はい。罫線部分のみに塗布する場合は、塗布位置に合わせた印刷版の準備が必要です。

ラボ評価では、評価開始から6か月後でも罫線割れ抑制効果が認められました。

CR-608は、原紙を保湿しながら、サイズ性(紙がインキや水をしみ込みにくくする性質)の低下を抑えることを目的に設計しています。弊社のラボ試験では、塗工直後に段ボール加工や印刷を行ってもにじみが少ない結果でした。また、サイズプレス工程でCR-608を塗工した後も、にじみを抑えて印刷できます。

サイズプレス工程では、サイズ剤や紙力剤との併用を想定しています。薬剤の種類や添加量、使用条件によって適切な組み合わせが異なるため、具体的な使用条件についてはご相談ください。

自社設備で使用できるか確認したい方へ

CR-608の特徴や罫線割れ防止のメカニズム、評価データを分かりやすくご紹介しています。
まずは技術資料で製品概要をご確認ください。原紙との適性や塗工条件、自社設備への導入については、お気軽にご相談ください。

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